たった10秒あれば、世界は全く違うものになり得るのではないか?
『いろのかけらのしま』に続く、環境問題を扱った野心作!
表紙と裏表紙の見返しに描かれた様々な動物たち、それぞれの名前と西暦(絶滅した年のようです)。
モノクロで描かれた動物たちは、雪のように緑色の水面に降り積もっていきます。
足ヒレをつけた一人の人間が現れます。
水面にドーム状の物体も現れます。
動物たちは人間から逃げるように、ドームに移動を始めます(移動した動物たちは鮮やかな色彩に)。
人間は動物たちが降り積もっていた場所に構造物を作り始め、動物たちをそこに納めようとします。
しかし構造物が出来上がる頃には、すべての動物たちはドームに移動してしまいました。
やがて人間もドームに流されてしまいます。
そのときドームの中心から水が吹き出し、動物たちは散り散りに飛ばされてしまい...
イ・ミョンエの最初の絵本『いろのかけらのしま』(ポプラ社)は廃プラスチックによる野生動物への環境問題を扱った内容でしたが、2作目にあたる『10秒』は、さらに人間と自然の関係を一段高い次元へと引き上げています。
動物たちと人間は分離しているように見えますが、実はあまりにも狭苦しい空間、それも絶えず混ざり合い、ひっくり返る空間の中で、共に生きるか、あるいは共に消えていく存在であること。わずか10秒で全てがひっくり返るスノーボールのように、世界というものもそうではないかと。
裏表紙に作者からの短いメッセージが書かれています(原文は韓国語、以下AIによる翻訳)。
10秒の揺らぎ、
10秒の遊び、
その短い時間、消え去ったものたち。
どこかで、再び目覚める時間。
【著者略歴】
韓国・ソウル生まれ。大学で韓国画を専攻し、ゲームキャラクターデザイナーを経て絵本作家の道へ進む。2014年のデビュー作『プラスチックの島(邦題:いろのかけらのしま)』で、ブラチスラバ世界絵本原画展(BIB)金牌賞やナミ・コンクール銀賞を受賞し、一躍世界的な注目を集める。日常のささやかな物語を独自の視点と豊かな色彩で描き、ボローニャ国際児童図書展「今年のイラストレーター」に2度選出。2021年には『明日は晴れるでしょう(내일은 맑겠습니다)』で再びBIB金リンゴ賞を受賞するなど、国際的な評価を確立している。文字のない絵本『10秒』や、自身の経験を投影した『休暇』など、読者の想像力に働きかける作品を数多く手がけている。
【本の情報】
出版社:반달(킨더랜드), 2015
ページ数:60ページ
大きさ:300×200×10mm (535g)
ISBN:9788956186641
イ・ミョンエの本
・いろのかけらのしま
https://cooobooks.stores.jp/items/690c8abce7836e000162766a
・[サイレントブック] 꽃(花)
https://cooobooks.stores.jp/items/686e5a067f5a10257afe657c
・[サイレントブック] 휴가(리커버)(休暇 Recover)
https://cooobooks.stores.jp/items/686d3539860b1f26b26b2263